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思い出補正
デンソーは4月8日、デンソー ディースクエア(愛知県刈谷市)にて、道路や橋などの社会インフラを点検するための産業用ドローンを発表し、報道陣向けに飛行デモを行った。
老朽化が進んでいる国内の道路や橋などの社会インフラについては、2018年から国の主導で計画的に点検が行われる予定になっている。デンソーが今回初めて開発したドローンは、人が目視するのが難しい橋梁などにおいて、点検作業の効率化を目指したものだ。
デンソーは2012年からドローンの研究をスタート。今回披露された「UAV HDC01」(開発コード)の目玉は、同社が自動車や産業用ロボットで培ってきた技術を活かした独自の姿勢制御システム「D-CORE」を採用したこと。これにより、強風や雨中でも飛行できる耐候性や、橋梁などの構造物に近接した状態で飛行できる、優れた安定性を確保した。姿勢制御技術については「産業用ドローンの中では最高の性能」(デンソー)だという。
機体に関しては、ラジコンヘリコプターのトップメーカーで、産業用無人ヘリコプターも手掛けるヒロボー(本社:広島県府中市)の協力を得て開発。デンソーは同社と樹脂成型部品で長年取り引きがあり、今回は新事業を始めるにあたって、ヒロボーのヘリコプター技術に着目した形だ。
今後は、実証実験を重ねて完成度をさらに高め、インフラ点検などのサービス開発を、関連事業者と共同で進めていく予定。デンソーの加藤直也開発室長は「今のところ事業性は不明だが、自動車に携わってきたメーカーとして、まずは道路インフラを維持するという社会貢献の一環として考えている。検査しなければいけない橋がたくさんあるはず」と語った。
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