何気なくダウンロードしたアプリが、人間には聞こえない超音波をテレビから勝手に受信している――まるでSF小説のような話ですが、Google Play上にある200以上のアプリの中に、実際にそうした仕様が埋め込まれていることが発覚しました。
5つのアプリだけで数百万回もダウンロードされていた
今回問題となっているアプリに共通するのは、SilverPushというインドの企業が公開していたキットを用いて開発が行われている点です。この仕様が埋め込まれたアプリは、TVコマーシャルなどから流れる、人間の耳には聞こえない超音波(18kHz〜20kHz)のビーコンをこっそりと受信し、位置情報や行動データをサーバーに送信します。
本当だったら怖い!と言うより、本当らしい。
「人間には聞こえない超音波をテレビから勝手に受信」サブリミナル効果は知っていたが、音とはびっくり。
※サブリミナル効果の事件
日本のテレビ放送での使用(Wikipedia)
オウム真理教事件が日本を震撼させていた1995年5月2日、日本テレビ系列のテレビアニメ『シティーハンター3』第11話(1989年(平成元年)12月24日放送)の再放送で教団代表・麻原彰晃の顔が1フレームだけ挿入されていたことがTBS系のニュース番組で報道され、「サブリミナル効果」として問題視される。しかし、同年6月9日には逆に日本テレビ系列のニュース番組で、TBSのオウム真理教関連番組(1995年(平成7年)5月放送)に、麻原の顔等の画像が無関係な場面で何度も挿入されていたことが報道された。TBSはサブリミナル手法を番組テーマを際立たせる1つの映像表現として用いたと説明したが、非難が集中し、郵政省は同年7月21日、TBSに対し厳重注意を行った。これを受けて、TBSは「視聴者が感知出来ない映像使用はアンフェアであった」と謝罪した。
当初問題になった『シティーハンター3』も、同じく厳重注意を受け謝罪しているが、番組が放送された1989年時点ではオウムの犯罪性はまだ明らかになっておらず、「奇妙なパフォーマンスをする宗教団体」と思われていた時期だった。麻原の写真は同番組に挿入された複数のカットのうちの一つである(麻原のすぐ後には漫画『伝染るんです。』の登場人物「かわうそ君」が挿入されている)[12]。
なお、1980年代から1990年代前半のテレビアニメでは、ビデオデッキで録画した番組をコマ送りしないと確認できないような内容に無関係なカットやメッセージを一瞬だけ挿入したり、群集シーンに別の漫画やアニメの登場人物を紛れ込ませるといった行為は制作スタッフの“お遊び”として当たり前のように用いられており、『シティーハンター3』だけが特殊なわけではなかった[13][14]。しかし、ニュースでは麻原の写真が入っていたことのみがサブリミナル問題として取り上げられ、麻原以外のお遊びカットの存在や、TBS系も含む他のアニメ番組でも同様の無関係な映像が挿入がされていることについてはほとんど触れられることは無かった[12]。
この事件以後、テレビ局の規制が厳しくなり[13]、映像の変更が行われる番組もあった[15]が、その後も何度か問題視されている。2004年(平成16年)2月、テレビ番組「マネーの虎」(日本テレビ)のオープニングに一万円札が、同時期の深夜アニメ『エリア88』(テレビ朝日)のオープニングに倒れている人や「WAR」「ATTACK」といった暴力を連想させる英単語が一瞬映っているとして相次いで報道された(どちらも報道後メッセージ性がないものに差し替えられた)。