倒産する会社はお金を借りすぎているわけじゃなく、手元に現金がなさすぎて倒産している。
「金利がもったいない」と思って住宅ローンをガンガン繰り上げ返済するんですが、「借金もないけど預金もないAさん」と「借金が1000万円あるけど、預金も1000万円あるBさん」。
「自分株式会社の社長」であるにもかかわらず、将来の売り上げ計画を立てて、そこに向けてどう投資していくか、支出を抑えるかという企業として当たり前の経営計画がまったくないから、貯金もない。
なまじ収入が多いと気持ちも大きくなるから、「車」「家」「保険」「教育」のいわゆる「四大資産」も野放し状態。共働きだとなおさら気持ちが大きくなって、家計は中性脂肪で膨れあがったメタボ状態です。年収2000万円なのに貯金がない。だけど六本木に住んでいて、車はベンツで、子どもは幼稚園から私立。さらにマンションも買いたいとか言われると、呆れちゃいますよ。
お金の使い方も生活習慣病のひとつです。健康とお金ってよく似ていて、たとえばダイエットするときは、「先週より1kg減った」「先月より2kg減った」と記録を見直すことでモチベーションを上げますよね。お金も一緒で、家計簿をつけることで「今月の収支は3000円プラス。来月はタクシー代を半分にしてみよう」とか考えられるんです。
そう考えると、私のお客様も2種類に分けられますね。家計がメタボになってから病院のように「助けて!」とやってくる人と、もっとお金持ちになるためにフィットネスクラブのように通ってくれる人。
「お金が貯まる人」は長財布派が多くて、しかも綺麗に使っています。よく「金運を上げるためには3年で買い替えたほうがいい」なんて言いますが、迷信ですよ。10年以上同じ財布を使っている人もいますから。彼らに言わせると、「自分の使い方に合った財布がなかなか見つからなくて、同じものを使い続けている」らしいんです。お金を大事にしているからこそ、財布へのこだわりが強いんでしょうね。それに比べて、お金が貯まらない人の財布は整理ができていないことが多いです。僕はパンパンに膨らんだ財布を「ブタ財布」とか「メタボ財布」なんて呼んでいるんですが(笑)。
「お金が貯まる人」は、ブランド物の財布を使っていることが多いと思いませんか? 重要なのは、彼らは見栄でブランド物を持っているわけじゃないということ。「いい物を長く使いたい」と思って選ぶと、縫製がしっかりしていて型が崩れにくいブランド物にたどり着くんですよ。なぜ「いい物」かというと、銀行からお金を借りるときや仕事で取引先と会うときに、相手に「信用される」ということがいかに大切かを知っているからです。だからお金持ちは、財布に限らず「いい物」を身につけるんです。
お金は寂しがり屋だから、お金がたくさんあるところに集まる習性があります。だから、収入の面から見ても「信用」が一番大事。あと、お金は面倒見がいい人も大好きなので、収入に関係なく「甲斐甲斐しく世話をする人」はお金が貯まります。手取り300万円で年間150万円貯金している人なんかは、完全にこのタイプでしょうね。家計簿をつけて、財布の整理をしてください。今やれることを全部やって、まずはお金持ちになること。好きなことをするのは、そのあとでいいんです。
家賃17.8万円にずっと住んだ場合はどうか。50年間の総コストは、なんと1億1125万円
こうなると、自己資金の有無に関係なく、一戸建てを購入したほうが2100万~2700万円もトクになります。
同じ仕事でも賃金3割以上カット「正規vs.非正規格差」は永久に不滅ですか
西洋医学による医療と代替医療を合わせ、患者を治療する統合医学の権威、帯津良一先生が「健康オタクでは、免疫力が落ちてしまう。少々の不摂生をしても、ときめくことで免疫力や自然治癒力は高まる」といったようなことをいっていたことに注目し、少々不健康と思われることでも、たまには妻が楽しくなることには、お金を使うようにしています。
「勤倹とは、単に金銭のために言うのではない。結局は自己の欲を制するということに帰するのである。人には情欲というものがあって、これが自己を捕らえようとする。それを制して身を慎み、行いを正しくし、独立独行し、人としての勤めをまっとうしてこそ、人間甲斐があるというべきだ」
お金が貯まらない人の特徴は次のようなものです。
(1)毎朝、通勤途中にコーヒーショップでコーヒーをテイクアウトする
(2)スマートフォンを所有し、毎日使っている
(3)会社帰りに、用事がないのにコンビニに毎日立ち寄る
自制心の持続に有効だったのが「イフ・ゼンプラン」を準備する方法です。イフは「もし~したら」、ゼンは「そのときは~」。ゼンの「そのときは~」の「~」に入る内容は、「誘惑に抵抗する望ましい反応(対処)」にします。